群馬県北西部に位置する草津町は、標高約1,200メートルの高原に広がる日本有数の温泉地です。北西には草津白根山が控え、町内を通る志賀草津高原ルート(国道292号)には日本の国道最高標高地点である標高2,172メートル地点が存在します。年間平均気温は約7度と冷涼で、年間300万人を超える観光客が訪れます。最大の象徴である草津温泉は、五寸釘が約10日で溶けるほどの強酸性を有し、毎分32,300リットル以上の自然湧出量を誇ります。湯畑や白旗など6つの主要源泉が町を支え、内湯や共同浴場だけでなく道路の融雪にも温泉熱が利用されています。江戸時代から続く湯治場としての歴史をもち、水を足さずに源泉を冷ます「湯もみ」などの独自文化も継承されてきました。基幹産業である観光業とともに、湯の花や温泉まんじゅうをはじめとする温泉文化に由来する特産品が町を代表する名物となっています。
草津町ってどんなところ?
火山構造と地下水が生む自然湧出と強酸性の湯
標高2,160メートルの活火山・草津白根山がもたらす地熱と地下水によって形成された草津温泉は、動力を一切使わずに熱湯が自噴する独特の火山構造をもちます。湯畑をはじめ万代や白旗など6つの主要源泉が存在し、それぞれ異なる源泉温度や成分を有しています。高い殺菌効果をもつ強酸性の泉質と豊富な湯量が維持されており、古くから本格的な湯治場として多くの人々を支え続けています。
観光と湯の文化が生んだ独自の産業構造
草津町では宿泊や飲食を中心としたサービス業が町の事業所や就業者数の半数近くを占めており、年間300万人以上の観光客を受け入れる温泉観光に特化した産業構造を形成しています。農産物の生産よりも温泉と観光客に向けて地域全体が発展してきた歴史をもち、湯の花や温泉まんじゅうなど、温泉文化や観光需要から生まれた加工品やお土産が町を代表する特産品となっています。
草津町のおすすめスポット

湯畑
温泉街の中心に位置する草津温泉のシンボルです。毎分約4,000リットルの源泉が湧き出し、木製の樋を通して湯温を下げながら湯滝へと流れ落ちます。周囲には土産店や飲食店が立ち並び、2001年(平成13年)に「かおり風景100選」、2017年(平成29年)には国の名勝に指定されました。日没後はライトアップが施され、湯けむりと光が織りなす幻想的な景観を楽しめます。

西の河原公園
温泉街の西側に位置し、敷地内の至る所から源泉が湧き出して温かい湯の川を形成している公園です。かつて鬼が住む場所と恐れられた歴史をもち、園内には「鬼の茶釜」などの名勝や、草津を世界に紹介したベルツ博士、歌人・斎藤茂吉らの碑が点在しています。豊かな自然と湯けむりの中で散策を楽しみながら、草津の豊富な湯量を体感できるスポットです。

熱乃湯
湯畑に隣接し、伝統の「湯もみ」を観覧できる施設です。草津の熱い源泉に水を入れず適温に下げるため、木板で湯をかき混ぜる技法として考案されました。唄に合わせて行われる「草津節」とともに歴史的作法を継承しており、現在は「湯もみと踊り」ショーの鑑賞や体験が可能です。高温の源泉という自然条件から生まれた草津独自の温泉文化を体感できます。

草津白根山と湯釜
町の北西部に位置する標高2,160メートルの活火山です。山頂付近には直径約300メートル、水深約30メートル、水温約18度の火口湖「湯釜」が存在し、世界有数の強酸性の湖として知られています。荒涼とした山肌に緑がかった水面が広がる地形で知られますが、現在は火山活動に伴う規制により立ち入りが禁止されています。
草津町の名物・特産品・お土産

湯の花
草津温泉の源泉から採取・乾燥された天然の温泉成分です。湯畑などの木樋に沈殿する成分を抽出したもので、町内の土産店や宿などで購入できます。強酸性や高い硫黄分といった草津特有の泉質を含んでおり、家庭の浴槽に入れることで草津の湯に近い湯あたりや風情を再現できる、温泉地ならではの代表的なお土産です。

温泉まんじゅう
草津の温泉街には複数の専門店が立ち並び、店舗ごとに皮の質感や色合い、餡(あん)の甘さや風味が異なります。店頭で楽しめる出来立てから、日持ちする箱入りまで多様な種類が販売されています。湯上がりの散策時の味わいから持ち帰りのギフトまで、用途に合わせて選ばれている温泉街の名物です。

花いんげんの甘納豆
草津周辺の標高1,000メートルを超える冷涼な気候のもと育つ、大粒の花いんげん(花豆)を使った甘納豆です。ふっくらと煮上げられた豆は素材特有の大きさと食べ応えがあり、一粒でも高い満足感を得られます。素材の旨みをそのまま活かした味わいから、草津の定番のお土産として親しまれています。
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