片品村(かたしなむら)は、群馬県の東北の端にある人口約3,400人の村です。東は栃木県の日光市、北は新潟県と福島県に接しており、3つの県と境を接する村です。面積は県内の市を含めて5番目に広く、その9割が豊かな森林に覆われています。周囲を関東以北の最高峰である白根山(しらねさん)、至仏山(しぶつさん)、武尊山(ほたかやま)といった2,000メートル級の雄大な山々が囲みます。村の中央を片品川が流れ、笠科川、小川、塗川と合流しながら南へと下っていきます。人々が暮らしているのは標高690メートルから1,100メートルの土地で、のどかな畑もその高さに広がっています。冬の積雪は北部の山で3〜4メートル、集落でも40センチから1メートルほど。1979年(昭和54年)には、群馬県内で唯一となる「特別豪雪地帯」に指定されました。尾瀬(おぜ)国立公園と日光国立公園という2つの国立公園が村域にまたがり、至仏山、日光白根山、武尊山という日本百名山も3つあります。泉質の違う温泉が10箇所あり、良質な雪を楽しめるスキー場も複数そろっています。畑では涼しい気候を活かした高原野菜が育ち、なかでも花豆は、この村に残る在来の豆として大切に作り続けられています。
片品村ってどんなところ?
尾瀬と3つの「日本百名山」を抱える雄大な自然
片品村は、「尾瀬(おぜ)国立公園」と「日光国立公園」という2つの国立公園が村域にまたがり、大自然に恵まれています。周囲には、「至仏山(しぶつさん)」「日光白根山(にっこうしらねさん)」「武尊山(ほたかやま)」という3つの日本百名山がそびえ立っています。なかでも日光白根山は関東以北の最高峰を誇り、2,000メートル級の山々が織りなすスケールの大きな景色は圧巻です。夏の可憐な高山植物や、秋の鮮やかな紅葉など、四季折々の美しい風景を求めて全国から多くのハイカーや登山客が訪れます。
豊かな雪と温泉
片品村は、昭和54年(1979年)に群馬県内で唯一の「特別豪雪地帯」に指定された雪深い地域。冬には北部の山々で3メートルを超える雪が降り積もり、村内に複数あるスキー場では、この恵まれた良質な雪を活かしたウィンタースポーツが楽しめます。雪国で冷えた体を優しく温めてくれるのが温泉です。村内にはそれぞれ泉質の違う温泉が湧き出ています。雄大な自然の中で雪景色を満喫したあとに、ゆったりと温かい湯に浸かる。そんな雪国の冬ならではの、静かで心地よい時間が過ごせる場所です。
片品村のおすすめスポット

尾瀬
村北部に広がる、美しい湿原です。群馬県内だけでなく、福島県と新潟県にもまたがります。国の史跡名勝天然記念物に指定されており、本州最大の高層湿原として国内唯一の典型的な姿を残す貴重な場所として知られています。ラムサール条約にも登録されています。湿原には木道が敷かれており、その上をゆっくりと歩いて渡ることができます。至仏山と燧ヶ岳(ひうちがたけ)に挟まれた盆地状の地形で、長い年月をかけて水がたまり、泥炭が積み重なってできた神秘的な場所です。

日光白根山(にっこうしらねさん)
村の東、栃木県との県境にある山です。標高は2,577メートル。関東以北でいちばん高い山として知られています。日本百名山のひとつでもあります。片品村側からはロープウェイで標高2,000メートル付近まで一気に上がることができます。山頂周辺には、エメラルドグリーンに輝く「五色沼(ごしきぬま)」などの美しい火口湖が点在し、火山特有の荒々しい岩肌の風景が広がります。この村には日本百名山が3つあり、あとの2つは至仏山と武尊山です。名峰が一つの村の周りに集まった村です。美しい高山植物が見られる季節は限られており、短い夏ならではの特別な風景に出会えます。

丸沼堰堤(まるぬまえんてい)
1931年(昭和6年)に造られたダムの堰堤です。国の重要文化財に指定されています。大規模で技術的な完成度の高い構造物として、高く評価されています。厳しい立地や、地質などの条件をクリアするため、資材や躯体の軽量化を実現した堰堤として、貴重な存在とされています。水力発電のために造られた設備が、そのままの姿で文化財になっている珍しい例です。深い山のなかにあるため、たどり着くまでに少し時間がかかりますが、近代鉄筋コンクリート建造物の技術的高さに触れられます。

片品の猿追い祭(片品の猿祭)
花咲地区に古くから伝わる祭りです。旧暦の9月、中の申(さる)の日に行われます。地区を東と西に分け、赤飯を投げ合ったり、東西それぞれの座で謡をうたったりします。最後に、白い装束の猿役が追われながら社殿を3度まわります。東日本では数少ない「宮座(みやざ)」という組織をもつ希少な祭りで1978年(昭和53年)には国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれました。

温泉郷
村のなかには、泉質の違う温泉が多数あり、ひとつの村としては非常に多い数です。それぞれ湧き出ている環境も、お湯の性質も違います。古くから、尾瀬(おぜ)や山を歩いたあとに疲れを癒やす湯として親しまれてきました。冬はスキー場もあり、雪山で遊んだあとに冷えた体を温める湯にもなります。
片品村の名物・特産品・お土産

花豆(はなまめ)
この村に古くから残る、在来の豆です。大粒で、加熱するとやわらかくホクホクとした食感になります。ふっくらとした煮豆や菓子の材料にするほか、塩味に仕立ててサラダやおかずにも広く使われています。花豆は標高の高い涼しい土地でないと実が付きにくい作物で、この村の気候風土とぴったり合っています。

大白大豆(おおじろだいず)
この土地で大切に残されてきた在来の大豆です。豊かなコクとしっかりとした甘みがあるのが特徴です。平成17年(2005年)には、「故郷に残したい食材百選」の群馬県代表として選ばれました。粒が大きく美しい白色をしていることから、この名で呼ばれています。ふっくらとした煮豆にしても、風味豊かな味噌や豆腐の原料にしても使えます

トマト
村の高原で育つ特産の野菜です。畑は標高660メートルから1,100メートルに位置し、高原の涼しい気候を存分に活かして作られています。夏でも涼しく、みずみずしい実を収穫することができます。新鮮なまま生で味わうのはもちろん、じっくり火を通して旨みあふれるソースにしても美味しく楽しめます。

だいこん(尾瀬だいこん)
村の冷涼な高原で育つ特産の野菜で、「尾瀬(おぜ)だいこん」のブランド名でも広く親しまれています。トマトやレタスと並び、村を代表する高原野菜として欠かせない存在です。夏大根の出荷は県内トップクラスです。低い気温のなかで時間をかけてゆっくりと育つため、きめが細かく、みずみずしい肉質になります。じっくり煮込むと出汁の味が中までよく染み込み、生のままサラダや大根おろしで味わっても、辛みが穏やかで際立つ甘みを楽しめます。

とうもろこし
夏の人気の作物です。直売所を訪れる観光客から非常に人気を集めており、村の観光の目玉とも言える特産品です。標高が高く、昼と夜の気温差が大きいこの土地の気候が、とうもろこしの粒にぎゅっと強い甘みをため込みます。収穫からの時間が経つほど甘みが落ちていくため、新鮮なうちにおいしさを味わいたい。香ばしく焼いても、ふっくらと茹でても、弾けるような極上の甘さを存分に楽しめます。
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